もう1年くらい前のNHK「ニュースで英会話」でやってたのですが、
国境なき記者団(Reporters Without Borders)が毎年発表している
「世界報道自由ランキング」で2012年に日本は53位まで落ちてしまったそうです。
そのニュースの中でランキングに関する英語表現を
たくさん使ってましたので紹介します。
まずランクダウンに関する英語表現です。
Japan plunged 31 spots to 53rd place, out of 179 countries and territories.
(日本は179の国と地域で、31ランクダウンの53位になりました。)
上記のようにランクダウンの場合は「plunge」という英語を使っていました。
これは自動詞で「落ち込む」「急落する」という意味です。
ただ目的語に「31 spots」とあるので他動詞っぽい感じもするのですが、
辞書にはこのような用法は載っていませんでした。
ダウンした数は「spot」、実際に落ち着いた順位は「place」という単語を使っています。
また179ヶ国(地域)中というのは、
out of 179 countries and territories
としています。
ちなみに視聴者投稿では「fall」を使って、
Japan falls to 53rd out of 179, 〜
のようにしていました。
次にランクアップの英語表現です。
Myanmar rose 18 places to 151st.
(ミャンマーは18ランクアップの151位となりました。)
今度は「rise」を使っています。
「rise」は自動詞で「上がる」なのですが、
これも目的語があるので他動詞っぽいですが、
「plunge」と同様にこの用法は辞書には載ってませんでした。
なお他動詞として使う場合は「raise」を使うのが普通です。
あとアップした数は「place」を使っています。
ランクダウンとランクアップは上記のような表現を使っていましたが、
その他にも以下のような英語表現を使っていました。
China ranked 173rd - almost unchanged from 2011.
(中国は173位でした。2011年からほぼ変わっていません。)
「〜位だった」は「rank」を動詞として使っています。
「変わってない」というのは「unchanged」を使ってます。
North Korea remained second last at 178th.
(北朝鮮は下から2番目の178位のままでした。)
これも面白い表現です。
「下から2番目」を「second last」と表現しています。
あと「remain」を使って前回と同様だったことを示しています。
Eritrea remains last.
(エリトリアは最下位のままでした。)
最下位は「last」です。
これも前回と同順位だったので「remain」を使ってます。
さて英語と関係ないですが、
北朝鮮よりランクが下のエリトリアという国が気になりました。
ちょっと調べたところエリトリアはアフリカの東にある国で、
大統領がエチオピアとの国境紛争を契機に独裁的となり、
メディアを完全シャットダウンしているためだそうです。
また日本は福島原発事故の報道規制により大幅ダウンしました。