「緊急」といえば「emergency」という英語が思い浮かびます。
ただ、この「emergency」ですが、緊急は緊急でも「緊急事態」の場合に使われます。
特に事故で命の危険がある場合や火事・災害が発生したときなどです。
我々は「緊急」という言葉を日常でもよく使います。
たとえば仕事で「緊急で!」なんてセリフはよく使うのではないでしょうか?
このような場合は「emergency」は使いません。
代りに「urgent」という英語を使います。
英語の例文です。
This is urgent.
(緊急です。)
This is an urgent message.
(これは緊急のメッセージです。)
このように「急ぐ」という感覚での「緊急」は、
「urgent」を使います。
以下の英語を比較すると分かりやすいかもしれません。
urgent call
(急ぎの電話)
emergency call
(緊急事態での呼び出し/救急呼び出し)
ちなみに「urgent」は形容詞ですが、
「emergency」は名詞・形容詞のどちらでも使えます。
但し形容詞で使う場合は、単独では使われず、「emergency call」のように
名詞を修飾して使われます。(限定用法)
形容詞として「緊急の」という「emergent」もありますが、
これは「新興の」という意味もあり、
「emergent country(新興国)」のように使われるので、
基本は「emergency」を使えばよいと思います。
「emergent」「emergency」の動詞形「emerge」は、
「外へ出る」というのが語源だそうです。
ここから「緊急の」「新興の」という意味に派生したのでしょう。
最後に「緊急ミーティング」を英語で何というか調べてみたら、
「urgent meeting」「emergency meeting」の両方がヒットしました。
会議の質によって言い方が変わるのでしょうか。