「光陰矢のごとし」とよく言いますが、
楽しい時間はあっという間にすぎてしまいます。
日本人は「時間がたつのが早い」という口癖をよく言いますので、
英語でも言えるようにしておくとよいでしょう。
で、「光陰矢のごとし」は英語で、
Time flies like a arrow.
と表現します。
実際には「like a arrow」は省略されることが多いです。
Time flies.
さて、この表現ですが元々は次のラテン語から来てるようです。
Tempus fugit.
これは昔の詩の一部で、英語に直訳すると、
Time flees.
だそうです。
「flee」は「逃げる」「非難する」という意味なのですが、
この「flee」を訳し間違えて「fly」になったそうです。
(詳細は英語版のwikipediaをご覧ください)
また、この表現を使った言葉遊び(word play)があります。
少し長いので、興味が無ければ読み飛ばしてください。
Time flies like an arrow; fruit flies like a banana
最初の1文(セミコロンまで)は、「光陰矢のごとし」ですが、
2つ目はそれをもじって「ミバエはバナナ好き」という意味です。
「ミバエ」はショウジョウバエの一種です。
これは英語の文法のあいまいさを利用した言葉遊びです。
Time flies like an arrow.
は、いろいろな意味に捉えることができます。
Time flies / like / an arrow
(ハエは矢が好き)
これは「fly」を名詞、「like」を動詞として使っています。
※「time」は「certain」という意味で使ってるようです。
Time / flies / like an arrow
(矢のようにすばやく、ハエのスピードを計れ)
これは「time」を動詞、「fly」を名詞として使っています。
人間の理解からすると「光陰矢のごとし」と解釈しますが、
コンピュータなどは機械的に判断するので、いろいろな解釈をしてしまうんだそうです。
そんな誤った解釈と語呂を合わせた言葉遊びが先ほどの文になります。
「like an arrow」は省略されやすいといいましたが、
これを言うと、この言葉遊びを連想する人がいるらしいです。
だから省略するのかもしれませんね。
さて、その他の英語表現も紹介しましょう。
Time went by so fast.
(時間があっという間に過ぎてしまいました。)
実はこのような表現はたくさんあり、
この例文をベースにしたとして、
一部を変えるだけで、様々な言い方ができあがります。
例えば、
「time went by」の部分は、
time has passed
time flies
time were gone
「so fast」の部分は、
so quickly
in the blink of an eye
などです。
どれも同じ意味ですので、気に入った表現を使いましょう。