「〜年前」や「〜年後」のように、
具体的な数値を伴う過去や未来のことを英語で言う方法をまとめてみました。
長文で恐縮です。
まず過去ですが大きく2種類あります。
@現在を基点にして過去(ago)
A現在以外のある時点を基点にして過去(before, earlier)
@の「現在を基点」にする場合は、以下のような英語になります。
I met her two years ago.
(2年前に彼女と会いました。)
agoは「現在」以外を基点にすることはできません。
従って主に過去形で使われます。
Aの「ある時点を基点」にする場合は、以下のような英語になります。
I had met her two years before/earlier.
((その)2年前に彼女にあったことがあった。)
before/earlierは「ある時点」を基点にします。
上記の英文は過去完了ですので、「ある過去の時点」からみた過去になります。
よって過去形と一緒に用いられることはありません。
@Aの違いは、直接話法と間接話法でみるとわかりやすいかもしれません。
He said, "I met her two years ago."
He said that he had met her two years before.
両方とも同じ意味ですが、後者は過去を基点にしてるので「before」を使ってます。
ちなみにbeforeとearlierはこの場合は同じ意味ですが、
場合によっては用法(品詞)が異なるので気をつけてください。
例えば、
I ate dinner before going to work.
とすることはできますが、
I ate dinner earlier going to work.
とはできません。
この場合、「before」は前置詞ですが、
「earlier」は前置詞としては使えません。
ちなみにこの用法だと、過去形もOKです。
「earlier」は以下のように使うことができます。
I ate dinner earlier than usual.
また「before」と比べて、
「earlier」は「ちょっと前」という感覚があるようです。
英語の例文にしますと、
As I told you before, 〜.
(以前話したけど、〜)
As I told you earlier, 〜.
(さっき話したけど、〜)
のような感じです。
なお、この場合は両者とも副詞として使ってます。
さて過去の話が長くなりましたが、続いては未来の話です。
これは殆ど過去と使い方が似ています。
@現在を基点にして未来(in)
A現在以外のある時点を基点にして未来(after, later)
それぞれ以下のように対比していると思えばわかりやすいと思います。
ago <--> in
before <--> after
earlier <--> later
@を英語の例文にしてみると、
I will meet her in two days.
(2日後に彼女に会います。)
Aは、
Two years after/later, I met her again.
(2年後、再び彼女に会いました。)
のようになります。
ただし、過去を基点する場合、「after」より「later」を使うことが多いそうです。
ちなみにafterを前置詞として使えば、以下の英文になります。
I met her again after two years.
以上が具体的な数字を伴う過去、未来の使い方です。
副詞と前置詞では使い方が若干異なることに気をつけてください。
>@Aの違いは、直接話法と間接話法でみるとわかりやすいかもしれません。
He said, "I met her two years ago."
He said that I had met her two years before.
ですが、
2つ目の文は、シングルクォーテーション部分の
He said that 'he' had met her two years before.
とするのが正しいのではないでしょうか。